エアラインポストカード図鑑

飛行機、航空会社、空港関連の絵葉書・ポストカードを紹介するページです。

日本エアシステム JAS MD-90

 MD-90はマクダネルダグラス社がMD-80シリーズの後継機として開発した小型ジェット機です。日本エアシステムには1996年から計16機が導入され、日本航空との統合後も2013年まで使われました。

 日本エアシステムMD-90は映画監督の故:黒澤明氏のデザインによる、虹をモチーフにした7種類の塗装が全16機に実施されました。それぞれのカラーが親しまれていましたが、2004年のJALとの統合後は全てサンアーク塗装へと塗り替えられてしまいました。

 

 ポストカードは計5枚あります。全て1号機カラーの機材が描かれています。表面が同一で記入面が異なるものが4枚ありました。 

 

1枚目 14.8×10.1cm  JA8062

   機体記号 : JA8062 (日本航空) 徹底ガイド | FlyTeam(フライチーム

「 The Series of JAS'sMD-90
 Marking-Designed By Akira.Kurosawa 」と書かれています。モデルの機材はJA8062です。このポストカードでは1号機デザインとされていますが、実際にJA8062に施されたのは4号機デザインです↓実際の写真。

flyteam.jp

 JASMD-90は機体番号と実際の塗装はそれぞれ「8062(4号機),8063(3号機),8064(1号機),8065(2号機),8066(5号機),8069(6号機),8070(7号機)」となっています。導入の順番と塗装の順番が異なっています。リンク先の記事では導入時の苦労話が書かれています。記事の題名の「1年目は砂漠に置いていた」のが影響しているかもしれませんね。

「1年目は砂漠に置いていました」特集・MD-90 JALパイロットと整備士が振り返る最後のダグラス機(後編)

 ポストカードの記入面

MD-90[1号機]
・全長(Length):46.50m ・全幅(Width):32.90m
・巡航速度(Cruising Speed):815km/H
・座席数(Seats):166

と機体スペックが記されていました。郵便番号は5桁でした。

 

2枚目 14.8×10cm  JA8064の実機写真が使われています。

 機体記号 : JA8064 (日本航空) 徹底ガイド | FlyTeam(フライチーム)

 こちらは正真正銘の1号機カラーです。JASに導入されたMD-90の塗装は1号機から7号機まで設定されました。8機目以降に導入された機体については8機目は1号機カラー、9機目は2号機・・・全16機まで繰り返されました。同じ塗装の機材が複数いることから、デザインした黒澤明監督の作品にちなんで「影武者」と呼ばれたそうです。

 この2枚目ポストカードには記入面の細部が微妙に異なるものが4種類あります。まるでこちらも「影武者」のようです。まずはこちらをご覧ください。 

 機体スペック欄には1枚目と同じ情報が書かれています。

 

3枚目

 郵便番号の最初の3桁の黒枠が太くない。

 4枚目

 郵便番号が5桁から7桁に変わった。

 5枚目

 切手を貼る場所が細い線から■へと変わった。

 

 機内の写真や乗務員整備士のコメントがJALのコラムで紹介されていました。

https://tabi.jal.co.jp/tabicolumn/2013/03/md90-1.html

https://tabi.jal.co.jp/tabicolumn/2013/03/md90-2.html

 

日本エアシステムのほかのポストカードについてはこちらへ

air-postcard.hatenablog.com

 

 

 

ANA 客室乗務員ポストカード(第7代~第10代)

 ANA全日本空輸)の客室乗務員制服ポストカードです。歴代の制服は企業公式サイトにも特集が組まれています。→客室乗務員制服の変遷 | ANAグループ企業情報

 このページではANAの会社創立30周年を迎えた1982年(昭和57年)以降の第7代~10代の制服を紹介します。トリトンブルー塗装に変更されて以降のものになります。

 

  •  第7代制服(1982~1990 昭和57.12.1~平成2.11.1)

1種類 14×10cm

 裏面に「キャビンアテンダント」との表記があります。この制服が採用されていた1990年までにはすでに客室乗務員を表す用語として使われていたのでしょう。ANAの会社年表では1982年の段階では「スチュワーデス」がまだ使われていました。どの時期に「キャビンアテンダント」と呼ばれ始めたのかは手持ちの情報ではわかりませんでした。昔の機内誌とかを入手するなどして調べたいと思います。
 ちなみに1983年に大ヒットしたドラマ「スチュワーデス物語」の舞台はJALでした。ひょっとするとライバルと同じ名前は使いたくない、てな理由かもしれません。

  • 第8代制服(1990~2005 平成2.11.1~平成17.4.30)

計3種類
1枚目 13.9×9.9cm

 スカーフとブラウスは3色(バイオレット、アクアマリン、コーラルピンク)から選べたそうです。この方はバイオレット(すみれ色)を着用されています。頭上の荷棚(オーバーヘッドコンパートメント)と座席が窓側に2席ありそうなのでB767機内での撮影でしょう。

 2枚目 14.1×10cm

 こちらの方もバイオレットのブラウス&スカーフです。奥にいるピンボケしてしまった方はアクアマリンを着用されています。

 3枚目 13.9×10cm

 3枚目は唯一名札の着用が確認できました。半分見切れてはいますが「橋本」さんです。スカーフ&ブラウスはコーラルピンクですね。
 8代目のCAポストカードはいずれも制帽を着用されています。この制服期間中にANAで制帽は1997年10月に廃止されてしまいました。帽子未着用のポストカードは確認していません。

  • 第9代制服(2005~2015 平成17.5.1~平成27.1.31)

 1種類  14.8×10.5cm

  羽田空港第二ターミナル移転&創立50周年を機に更新された制服。左側が地上職員、右側がCAとなっています。葉書記入面にURLが掲載されるようになりました。またスターアライアンスのロゴもあります。ホームページができたのが1995年、スターアライアンス加盟が1999年でした。
 この時期にANAが全面協力した映画「ハッピーフライト」で複数のパターンが確認できます。B747も出てきます。

youtu.be

映画自体もコメディかな、と思いきや飛行機好きでも楽しめる内容となっていました。

  • 第10代制服 (2015~ 平成27.2.1~)

 ロゴの有り無しの2種類 14.8×10cm

 制服にスカーフの色のうち青とピンクはCA、黒色はラウンジスタッフとなっています。スカーフ&ブラウスの色も引き続き当日選べるようになっています。
 プレスリリース:ANAグループ、新制服デザインを発表|プレスリリース|企業情報|ANA

 切り替え当日のニュース:ANA、CAは10年振りとなる新制服で2月1日から乗務開始 - Car Watch

 記入面は2013年から広く使われ始めたキャッチコピー「Inspiration of JAPAN」が入っています。この言葉がポストカードへ印刷されるようになったのは2014年以降となっています。
 なお「2017/10/1-10/28 時刻表」において

 と同じモデルの方たちが使われています。