J-AIR CRJ-200
CRJ-200はカナダのボンバルディア社が製造している50人乗りのリージョナルジェット機です。JALグループの地方路線を担当するジェイエア(J-AIR)では2001年4月から2018年1月まで合計9機が運用されました。
ジェイエアでの塗装は3種類(旧ジェイエア塗装、サンアーク塗装、鶴丸塗装)が存在しています。ポストカードもそれぞれ5枚、6枚、1枚の合計12枚あります。
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旧ジェイエア塗装(2001年4月-2008年1月)
計5枚ありました。
1枚目:14.9×10.1cm
大きくCRJ200と書かれています。コクピットにパイロットの姿が見えます。記入面は横向きになっていました。
記入面は横向きになっていました。
2枚目-4枚目 14.8×10cm
左下に小さく「CRJ-200」と書かれています。 グループロゴが右上にあります。いずれも実機写真を用いたものですが、機体番号などは書かれていませんでした。
3枚目 どこで撮影したものなのでしょうか?
4枚目 背後の山がわかれば撮影空港を特定できそうです。
5枚目は操縦席の写真です。
記入面は2-5枚目は全て縦書きの同一のものでした。右下にロゴが入っています。
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サンアーク塗装(2003年4月-2011年3月)
一部機材は2011年以降もサンアーク塗装のまま運用され退役しました。
1枚目-4枚目 14.8×10cm
旧ジェイエア塗装の2枚目と同じ構図です。このJA205Jは最初からサンアーク塗装で運用された最初の機体です(機体記号 : JA205J (ジェイ・エア) 徹底ガイド | FlyTeam(フライチーム))。機体番号は垂直尾翼下にあります。
2枚目 JA206J(機体記号 : JA205J (ジェイ・エア) 徹底ガイド | FlyTeam(フライチーム))
ススで汚れていますがJA206Jと読めます。CRJ-200はエンジンが機体後部についている「リア・エンジン」機です。
3枚目
地上駐機中の写真です。主翼とエンジンの間に格納庫らしき建物が見えます。
4枚目 操縦席写真。旧ジェイエア塗装の5枚目とロゴ以外は光の反射や影がすべて同じものでした。
1-4枚目 記入面 若干青っぽい色でした。
5-6枚目
機体番号は不明 機体だけ写真で拝啓は埋め込みでしょう。
イラストっぽくしてある操縦席です。撮影場所は伊丹空港でしょうか?
記入面には機材スペックが描かれていました。
Specifications/機材スペック
Wing Span:21.2m Length:26.8m Height:6.2m Cruise Speed:865km/h Range:approx:3,045km
全幅:21.2m 全長:26.8m 全高:6.2m 巡航速度:865km/h 航続距離:約3,045km
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鶴丸塗装(2011年4月-2018年1月)
この塗装にされずに退役した機材もあります。ポストカードは1枚のみ、写真ではありません。
機材スペックが上部に書かれています。サンアーク塗装のポストカード5-6枚目に書かれていたスペックよりも巡航速度が4km/h向上、航続距離も1km伸びています。
Length:26.8m Wingspan:21.2m Height:6.2m Crusing speed:859km/h Range:3,046km
記入面には左下に機材の特徴が書かれていました。
T型尾翼が特徴のナローボディ機。カナダのリージョナルジェット機。
Manufacutured in Canada, the comfortable CRJ is the world's best-selling regional jet.
英語の文章はとてもCRJ-200のことをほめていますね。
www.jair.co.jp
追記:2018/1/29 福岡空港でCRJ-200(JA208J)を見ることができました。エンジン部分に旧ジェイエア塗装時代のロゴが入っています。
日本エアシステム JAS MD-90
MD-90はマクダネルダグラス社がMD-80シリーズの後継機として開発した小型ジェット機です。日本エアシステムには1996年から計16機が導入され、日本航空との統合後も2013年まで使われました。
日本エアシステムのMD-90は映画監督の故:黒澤明氏のデザインによる、虹をモチーフにした7種類の塗装が全16機に実施されました。それぞれのカラーが親しまれていましたが、2004年のJALとの統合後は全てサンアーク塗装へと塗り替えられてしまいました。
ポストカードは計5枚あります。全て1号機カラーの機材が描かれています。表面が同一で記入面が異なるものが4枚ありました。
1枚目 14.8×10.1cm JA8062
機体記号 : JA8062 (日本航空) 徹底ガイド | FlyTeam(フライチーム
「 The Series of JAS'sMD-90
Marking-Designed By Akira.Kurosawa 」と書かれています。モデルの機材はJA8062です。このポストカードでは1号機デザインとされていますが、実際にJA8062に施されたのは4号機デザインです↓実際の写真。
JASのMD-90は機体番号と実際の塗装はそれぞれ「8062(4号機),8063(3号機),8064(1号機),8065(2号機),8066(5号機),8069(6号機),8070(7号機)」となっています。導入の順番と塗装の順番が異なっています。リンク先の記事では導入時の苦労話が書かれています。記事の題名の「1年目は砂漠に置いていた」のが影響しているかもしれませんね。
「1年目は砂漠に置いていました」特集・MD-90 JALパイロットと整備士が振り返る最後のダグラス機(後編)
ポストカードの記入面
MD-90[1号機]
・全長(Length):46.50m ・全幅(Width):32.90m
・巡航速度(Cruising Speed):815km/H
・座席数(Seats):166
と機体スペックが記されていました。郵便番号は5桁でした。
2枚目 14.8×10cm JA8064の実機写真が使われています。
機体記号 : JA8064 (日本航空) 徹底ガイド | FlyTeam(フライチーム)
こちらは正真正銘の1号機カラーです。JASに導入されたMD-90の塗装は1号機から7号機まで設定されました。8機目以降に導入された機体については8機目は1号機カラー、9機目は2号機・・・全16機まで繰り返されました。同じ塗装の機材が複数いることから、デザインした黒澤明監督の作品にちなんで「影武者」と呼ばれたそうです。
この2枚目ポストカードには記入面の細部が微妙に異なるものが4種類あります。まるでこちらも「影武者」のようです。まずはこちらをご覧ください。
機体スペック欄には1枚目と同じ情報が書かれています。
3枚目
郵便番号の最初の3桁の黒枠が太くない。
4枚目
郵便番号が5桁から7桁に変わった。
5枚目
切手を貼る場所が細い線から■へと変わった。
機内の写真や乗務員整備士のコメントがJALのコラムで紹介されていました。
https://tabi.jal.co.jp/tabicolumn/2013/03/md90-1.html
https://tabi.jal.co.jp/tabicolumn/2013/03/md90-2.html
日本エアシステムのほかのポストカードについてはこちらへ