ANA ビッカース・バイカウント744・828
英国のビッカース(ヴィッカース表記もあり)が製造した世界初の商業用ターボプロップ輸送機。従来のレシプロ旅客機よりも低振動や高高度での飛行ができるなど高性能でした。なお、同時期の似た飛行機としては4発ターボプロップのロッキードL-188(P-3哨戒機の原型)があります。バイカウント(Viscount)とは「子爵」の意味です。さすが英国ですね。
ANAでは1960年にバイカウント744(1年のみリース)、翌年に828(744の胴体延長タイプ)で計11機を導入しました。
ポストカードは3枚確認しています。
JA8202 機体記号 : JA8202 (All Nippon Airways) 基本情報 | FlyTeam(フライチーム) こちらは828型 いすゞ ベレル2000 デラックスと一緒に写っています。
このJA8202は1962年(昭和37年)11月19日に墜落事故を起こした機体です。ベレル2000の発売は同年4月でしたので、このポストカードは1962年に撮影されたものなのでしょう。
記入面はこちら 郵便番号導入は1968年ですので郵便番号欄はまだありません。
「日本の空をもれなくネットする」とのフレーズがありますがここでのネットはインターネット路線ネットワーク のことです。国内線機内WiFiはJALが先行しているので巻き返してもらいたいものです。
2枚目 JA8209 機体記号 : JA8209 (全日空) 徹底ガイド | FlyTeam(フライチーム)
撮影場所不明 こちらも828型
3枚目 JA8209 右下に「ジェット・プロップ バイカウント」と書かれています。
このポストカードにはスポンサーがついています。郵便番号が描かれているので1968年以降のものでしょう。 バイカウントは1969年に全日空から引退したので1968-1969年のものと判断できます。
当時は搭乗記念品としてこのような封筒に入っていました。
この封筒ではB727-100(左)も一緒に入っていました。当時は絵はがきを機内で書いてスチュワーデスに渡すと国内郵便切手代をサービスしてくれたようですね。
1960年代から日本ではカラーテレビ放送が始まり、カラーテレビは新3種の神器(3C)とされ多くの人の憧れの的でした。カラーテレビが本格的に普及するのは1970年以降ですので、この広告は初期のものとなります。
封筒の裏面には松下電機製(現Panasonic)カラーテレビの広告が書かれていました。19形/豪華高級形〈990D)198,000円。
テレビの発売時期と合わせれば配布時期を絞り込めそうです。
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